決して公表されない採点基準

皆さんが最も知りたいもののひとつである試験の採点基準は、国交省より決して公表しないと明言されております。
それは基準を公表するとNやSが直ぐにその対応してしまい翌年の通学者の合格率が大幅に高くなってしまい、その対策として試験制度の見直しなどが必要となることが明らかだからです。その為、今後も採点基準が公表されることはありません。各校にはそれぞれのオリジナルな採点基準はありますがこれも不確かなため詳細は表に出ていません。実際各校の採点基準に基づいて行った結果と合否が一致しないケースもあるため公に出来ないでいるようです。私は私のクラスで採点基準を公にしております。過去十数年、自分の生徒さんの生のエスキスから合否判定をして来ました。自信がなくて本当は学校に再現図面を持ってくるのは嫌だったけど先生のデータになるならと来てくださった多くの生徒さんの生データを有効に活用するため、あえて採点基準を公表し、毎年補正しているのです。
勿論私が公表しているのは、私の採点基準です。
しかし、私の合否判定が毎年ほぼ間違いがないのですから、これを採点基準としても問題ないと判断しております。
採点基準は講義のなかで詳しく解説致します。

試験の設計にはあって実務設計には無いものな~んだ?

答えは、答えです❗
当たり前のことですが、実務の設計に答えなどございません。設計者が10人居ると10の提案が出され施主がどの案を望むかで変わって参ります。
しかし、試験には問題を作るに当たって用意した解答例が存在します。
この解答例を元に問題文を作成するのです。ですから、試験は設計趣旨に応じて設計するのではなく、出題者が用意した解答例を当てるクイズのようなものと考えた方が分かりやすいのです。
自分で考えるより、問題文に何度も聞き、確認すると自ずと答えが見えてくる理屈です。
私は講義中、良くこう言います「だって試験には答えがあるから!」
この理屈が解るとエスキスの仕方は格段に変わってくるはずです。

ダブルスクールは効果あり?高価すぎ?

長く講師をしていると時たまNとS両方に通うという強者が出て参ります。
さて、ダブルスクールは如何なものなのでしょう?
ダブルスクールのメリットは、両校の良いとこ取りが出来る。課題数が多く出来る。資料がたくさん揃い万全である。どちらかの課題が当たるかもしれない、といろいろありますが、同時にデメリットも当然ございます。
まずは、講義料が倍以上かかる。両校に通う時間が倍必要である。は、勿論ですが、メリットだったはずの良いとこ取りのつもりが、どちらがよいのか分からなくなったり、課題が多すぎて消化不良になったり、情報過多でまとまりがつかなくなったりと、メリットがいかされないことの方が明らかに多く、私の生徒さんでも結果の出せない方の方が多いため相談を受けた場合、担当営業に後で叱られようと、Sを先に決めてたのならそちらにしなさい、Nを先に決めたのにSも受けるというのなら一層Sにしてしまいなさい(本当に良く営業に叱られました)と言っていました。
課題数は10もあれば十分だと私は思っております。近年、両校共に20近い課題があり、手一杯のはずです。40等多すぎですが、せっかく大枚はたいてダブルスクールにしたのだからと、全部に無理やり目をとうし、何だか分からなくなってしまうのが関の山です。
もし、ダブルスクールをするのなら、どちらかの課題を別の解法で解く、あるいは、さらに深く解析することが有効です。
当方で行うダブルスクールの案内を後程致します。

落ちたら学校を替えるは得策?

試験に落ちたあと学校を替える、継続する、どちらが良いのでしょうか?
明らかに自分に会わなかった、担当講師の教え方が下手だった、環境を変えてみたい等、理由は様々でしょうから一概には言えませんが、不合格を人のせいにばかりしているようでは他校に移っても同じ結果になりがちです。Nにせよ、Sにせよ、共にある程度実績のあるところですし、正直近年合格率に大きな差は無いのですから、無闇に替えるより継続の方がよい場合が多いかと考えています。校が変わればある程度何かに偏ってしまうものですから、校を変更することで戸惑うことも増えてしまいます。
その辺りもよく考えて校選びをするべきでしょう。

試験の合否が3回目の講義までに性格でわかる?!

試験の合否が性格でわかる、と聞いて驚かれる方も多いと思います。何も性格の良し悪しで合否が決まるわけではございませんが、3回目の講義までの受講態度、宿題の提出状況、課題の出来具合、返却指導時の応対等でその方の合否はほぼ推測できます。
3月くらいの話ですから、その時点で合格と思われる方はそのままいけば安定の安心株、不合格と思われる方は自分の悪さを納得頂き是正出来れば合格の道へと軌道修正出来ます。
早期にその方にあった指導をすることが出来れば合格は自ずと近づいてきてくれるのです。
自分の弱点を早めに見つけ自分にあった学習方法を見つけることは受験では必須です。

学科は意地悪、製図は親切

講師時代に良く生徒さんに言っていたことですが、学科の問題は落とすことが目的のため意地悪に出来ているが、製図の問題は学科に合格したものの力を試すためのもののため非常に親切に出来ていると話しておりました。
学科受験者の大半が合格して製図で絞るとなると、製図が出来る会場の準備が難しいことと、製図の採点には相当な時間がかかるため、
学科で10%ほどに絞り、製図でじっくり採点するという方式を取っていると。
面白いことに同じ問題文のある部分を落ちた生徒さんは「引っ掛け」だといい、合格した生徒さんは「ヒントだった」と言うのです。
この理屈がわかると、問題文の見方が、施主の要望なのではなく、クロスワードパズルの縦のヒント横のヒントに思えてきて、時には斜めのヒントまであることに気づきます。
試験と実務を切り離した合格への道を一緒に歩もうではありませんか。

一級建築士の難易度

一級建築士の学科初受験からの一発合格は、わずか3%と大変難しいものです。
建築関係で働く者にとっては憧れの資格である一級建築士
以前は学校に通えばある程度合格できる時代もあったようですが、最近では学校に通うだけではなかなか合格できないのが実情です。
とくに学科に合格したにも関わらず製図で3回のチャンスをものに出来ないとまた、学科からのやり直しです。
私はながきにわたり製図を何度も失敗している方のための講義をして参りました。
学科に合格したあなたは、ある、思い込みが邪魔をして自ら製図試験に落ちている人が多いのです。
それらを取り払いシンプルに試験に望むと合格は目の前にやって来ます。
自らを信じ必ずや一級建築士になりましょう❗