じっくり読む人は合格が目の前、急いで読むと合格は遠のく

開講間もないころ問題文を読み終えてエスキスに移るまでの時間、
つまり、問題文を読んでいる時間を生徒さんに質問すると、
およそ8割から9割の人が15分から20分であることがわかります。
特に、製図試験に失敗したことがある方ほど、
問題文を読んでいる時間が短い傾向にあります。
その理由はエスキス時間の短縮の為、
まずは問題文を早く読まなけれないけないと思い込んでいるからです。
しかし、別記事でもまとめましたが、エスキスは合否を分けるとても大事なものです。
エスキスで予定時間をオーバーし、図面を書きなぐっても合格は可能ですが、
ダメなエスキスではどんなにきれいな図面を書いても
絶対に合格することは出来ません。
合格するエスキスを上げるために、
まず、問題文を何度もじっくり読み解くことがとても重要なのです。
私のクラスでは、
「問題文は3回、そして30分以上かけて読む」
を唱え、実践してもらっています。
最初はぶつぶつ文句を言っている生徒さんもいらっしゃいますが、
徐々にその効果が出てくると、それが当たり前のことのように
じっくりと問題分を読み、慎重にエスキスに当たるようになってきます。
模擬試験の時は、周りの方が直ぐにエスキスに取り掛かっている中、
私のクラスの生徒さんはまだ問題文を読んでマーカー作業をしており、
作図に入るタイミングも他の方より遅いのですが、
必ず図面完成させ、成績もよいのです。
問題文の読み方、マークの仕方、コマ割り計算表のつくり方は
講義で細かくお話しいたしますが、
問題文をじっくり読むことが合格への近道であることを
知っていただきたいと思います。