建築の知識よりまず日本語が大事

以前、その年の課題で合格できなかった方々の反省会と言う名の忘年会に誘われ出席したさい、興味深い話を聞けたのですが、その方のご主人は大学の教授をされているのだそうですが試験に落ちた後「課題は難しかったの?」と聞かれ問題文を渡したところ、1時間ほどじっくり読んだ後、おもむろに紙にエスキスの真似事をされ始め「こんな感じ?」と渡されたものがNが用意していた解答例とほぼ一緒だったため、「何で建築士でもないあなたが出来るのよ」と言い返したところ
「だって問題文にこうしなさいって書いてあるよ」との名言を残されたとのことです。
そうなんです。製図の試験には、さして建築的な知識は必要なく、まずは問題文を素直に読み解くことが大事なのです。
先にあげた4つの質問でも後者の方が合格率が高いのは、建築的な知識が乏しいものほど問題文を良く読み、建築的知識の豊富なものほど勝手な思い込みが強いため問題文から解離してしまうためです。
建築士たる前にまず日本人たれです。